2017年11月7日火曜日

イベント「糖尿病の克服を目指す、バイクチャレンジto宇都宮」開催レポート

選手全員が1型糖尿病患者でありながら、UCIプロコンチネンタルチームとして活躍する「チーム ノボノルディスク」が、2017年10月22日に宇都宮市森林公園周回コースで開催された「第26回 2017 ジャパンカップサイクルロードレース」への4度目の出場に合わせ、10月20日に東京・丸の内からレースの舞台となる宇都宮までの134kmを自走する「糖尿病の克服を目指す、バイクチャレンジto宇都宮」を開催しました。コルナゴ日本総代理店 株式会社エヌビーエスもイベントに帯同しましたので、当日のライドの様子を写真とともにご報告いたします。

当日はジャパンカップを舞台とした漫画「Ride Your Dream」のモデルとなったチーム ノボ ノルディスク 創設者/CEOのフィル サザーランド氏、今回のライドイベントを主催したノボ ノルディスク ファーマ株式会社の代表取締役社長 オーレ ムルスコウ ベック氏、そして社内の公募で集まった社員ら総勢23人が参加しました。

 東京・丸の内にあるノボ ノルディスク本社での出発前の集合写真。 ©novonordisk

 10歳で1型糖尿病を発症し、翌年の2015年のジャパンカップで「チームノボ・ノルディスク」の応援に駆け付けた大原慎人さん(左)と、サザーランド氏。 ©novonordisk




注意事項などの説明の後、メンバーは9時に丸の内を出発しました。

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 今年C60を購入された、ノボ ノルディスク ファーマ マーケティング本部 本部長のジョン ドーバー氏。COLNAGOのバイクは2台目となる。

 慎人さんは自身のMONDO(2016、MOWH)で参加。ボリュームのあるフレーム形状にもかかわらず、軽さを追求した「STRADA SL」と同型フレームを採用、ベーシックなカラーリングのなかにイタリアントリコローレをあしらい、爽やかな雰囲気を醸し出したモデル。


 COLNAGOを何台も所有するコルナゴファンのサザーランド氏は自身のC60(PLLB)で参加。


一行は東京駅前での記念撮影を経て、2グループに分かれてチームプレゼンテーションの会場となるオリオンスクエアに向かいました。

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秋葉原の西の昌平橋で神田川を越える一行。都心部は信号が多いので、列を保ちながらストップ&ゴーを繰り返します。







丸の内のスタート地点から17kmで江戸川に到着。右岸のサイクリングロードを北上します。

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雨が上がった頃、先行グループが3箇所での小休憩を経て補給食を摂る休憩ポイント、64km地点の関宿に到着。ちょうど江戸川が利根川から分岐しているあたりです。












 血糖管理も少しずつ体得してきた慎人さんをはじめ、1型糖尿病を発症している参加者が健常者と変わりなくライドを楽しむ様子は、全国の患者にも力強い勇気を与えます。



84km地点となる、道の駅 きたかわべに到着。ここで少し遅めの昼食を摂ります。1型糖尿病とは、生活習慣によるものではなく、自己免疫反応の異常やウイルス感染などが原因で体内でインスリンが分泌されなくなる疾患で、インスリンによる適切な血糖管理さえできれば健常者と変わりない生活を送ることができます。










道の駅 きたかわべを出発し、渡良瀬遊水池(谷中湖)を横断する一行。渡良瀬遊水地は群馬、栃木、埼玉、茨城の4県の県境にまたがる日本最大級の遊水地で広大なヨシ原を特徴とし、貴重な動植物が数多く確認されていることから、2012年にラムサール条約にも登録されています。

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日が暮れかかるころ宇都宮市街に入り、いよいよゴールが近づきます。雨脚が強まってきましたが、完走まであとわずか。

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悪天候の中、集団走行に慣れていない方も含め、参加者23人全員が宇都宮に到着しました。みんなで走りきった喜び、達成感に包まれます。

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父親の寛昭さんと喜びを分かち合う慎人さん。 ©novonordisk


ジャパンカップのチームプレゼンテーションのステージに立ち、バイクチャレンジ参加者全員の完走を報告をするベック氏、サザーランド氏、そして慎人さん。会場に集まった観客に対し「病気を理由に夢を諦める必要はない」と呼びかけました。

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▼「糖尿病の克服を目指す、バイクチャレンジto宇都宮」について
同企画は、チーム ノボ ノルディスクのメンバーと1型糖尿病患者さん、ノボ ノルディスク社員の計23名が、10 月 20 日(金)朝9時にノボ ノルディスク 日本法人の本社のある丸の内を出発し、宇都宮の2017ジャパンカップの舞台宇都宮市のオリオンスクエアを目指し、134kmを自転車で走ったチャレンジです。ジャパンカップを舞台とした漫画「Ride Your Dream(ライド ユア ドリーム)」のモデルとなったチーム ノボ ノルディスクの創設者で現CEO フィ ル サザーランド氏や1型糖尿病患者さん、そして同社社長オーレ ムルスコウ ベック氏も参加し、チーム ノボ ノルディスクのミッション「糖尿病とともに生きる人々が、自分の夢を実現できるように前向きに糖尿病と向き合い、それぞれの人生の目標に向けて糖尿病を克服していくこと」を自転車で走ることで体現し応援しようという趣旨で企画されました。
実施日程:2017年10月20日(金)
出発場所:東京・丸の内 東京都千代田区丸の内2-1-1明治安田生命ビル 前
到着場所: 宇都宮オリオンスクエア
参加人数:23名(チーム ノボ ノルディスク、1型糖尿病患者、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社の社員)
主  催:ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

「Ride Your Dream」について
チーム ノボ ノルディスクは、世界初の全員が 1 型糖尿病からなるプロサイクリングチームです。ジャ パンカップを舞台としたチーム ノボ ノルディスクと日本の 1 型糖尿病の少年との出会いは、大島司さんの漫画「Ride Your Dream(ライド ユア ドリーム)」(講談社少年マガジンの読み切り漫画)にもなり、注 目を浴びました。
Ride Your Dream(ライド ユア ドリーム)は、こちらをご覧ください。

「1型糖尿病」について
1型糖尿病には、自己免疫反応の異常やウイルス感染により、すい臓の β 細胞を自分で攻撃してしまい、インスリンを出す機能を壊してしまうタイプ(自己免疫性)と原因不明のタイプ(特発性)の 2 つがあります。 いずれのタイプでも患者さんのすい臓は、自分でインスリンをだす力がなくなってしまいます。そのため、治療 にはインスリン療法が必要です。
特徴としては、10~20 代の若い人に突然発病する場合が多いですが、高齢者でも 1 型糖尿病として糖 尿病を発症することがあります。
日本では、2 型糖尿病に比べ非常に発症率が低いのが特徴で、1 年間に 10 万人の中で約 1.5〜2.5 人 ほど、1 型糖尿病を発症するひとが存在すると言われています※1。最も高い国はフィンランドで、1 年間に 10 万人の中で約 40 人ほど、1 型糖尿病を発症するひとが存在すると報告されています。
最近では、遺伝子のなかである特徴をもつ遺伝子と 1 型糖尿病との関連が認められており、1 型糖尿病 の発症メカニズムの解明が期待されています。

「ノボ ノルディスク ファーマ株式会社」について
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、デンマークに本社を置くグローバルヘルスケア企業であるノボ ノルディスク社の日本法人です。ノボ ノルディスク社はインスリンの発見から間もない1923年にインスリンの製造販売を開始し、以来 90年以上にわたり継続的な研究開発と世界の国々への安定供給を通じ、糖尿病ケアの革新をリードしてきました。また、糖尿病に加え、成長ホルモン療法および血友病 においても、それぞれの製品領域をリードしています。ノボ ノルディスク社は現在77カ国に約4万1,400 人の社員を擁し、製品は165カ国以上で販売されています。日本法人は1980年に設立され、それぞれの製品領域をリードしています。

「株式会社エヌビーエス」について
株式会社エヌビーエスは1989年に設立された、株式会社アキボウの関連会社です。2003年にイタリアCOLNAGOと日本総代理店契約を締結し、以来現在にわたるまで高品質なCOLNAGO製品を日本国内にお届けしています。イタリアCOLNAGOはチーム ノボノルディスクをサポートしています。